昼間賢 著

パリをベースに、ブルターニュ/ケルト、マグレブ、アフリカ、アラブ/ユダヤ、インドを経て、ベトナム・越僑歌謡へ。多数のライブ、CDに触れつつ、みずみずしい描写と鋭い分析で、ワールドミュージックの現在を切り取り、グローバルな世界下でのポピュラー音楽の可能性を示す。ローカルなものに耳を澄ます個性が、その音楽経験を鮮やかに定着させた名著。


目次
0:音楽の/現地へ
1:合言葉は「オクシタニ」―― もうひとつのフランス・ポピュラー音楽の国
2:地中海に響く望郷の歌―― リリ・ボニッシュ「オリエンタル」
3:ケルト傍流の可能性―― 「ブルターニュの声」ヤン=ファンシュ・ケメネール
4:アフリカは歩み続ける―― フレデリック・ガリアーノと新伝承派の歌姫たち
5:フレンチラップ素描―― 闘争から覚醒へ
6:マグレブ・オルタナティヴ―― グナワ・ディフュジオンかスアド・マッシか
7:世界のヴァリエテを謳歌するために―― 現実派シャンソンの「詐欺師たち」
8:ヨーロッパ現代音楽の現代性―― ジョルジュ・アペルギスの作品を一例として
9:グローバル化に根ざすエイジアン―― タルヴィン・シン/スシーラ・ラーマン
10:鎮魂・慈悲・転生―― フン・タン&グエン・レ的越僑歌謡
11:あとがき
主な文献
主なウェブ・サイト
ディスコグラフィー

著者
昼間賢(Hiruma Ken)
1971年、埼玉県に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科でフランス文学を専攻、博士課程修了。1998年秋からはフランス政府給費留学生として渡仏、パリ・ソルボンヌ大学DEA取得、現在、早稲田大学非常勤講師。専門は、フランス両大戦間文学文化。訳書に、オルネラ・ヴォルタ『エリック・サティの郊外』(早美出版社、2004年)がある。音楽評論では、『ユリイカ』『アフターアワーズ』『図書新聞』などに寄稿、他方では、ペーター・サンディ『TUBE』がインスクリプトから刊行予定。