マリー・ンディアイ 著
笠間直穂子 訳

「もっとも邦訳が待たれていた作家」(堀江敏幸)、「飛び越え甲斐のある作家」(豊崎由美)、など好
評を博した前作『みんな友だち』から二年。奇想とリアリズムを自在に操るサスペンスフルな語りにさ
らに磨きをかけ新たなピークを極めた、現代フランス文学最重要作家ンディアイの最新長篇。霧のボルドーから光の地中海へ、まとわりつくような謎と空白を孕んで展開する家族の物語。一人称の語り=騙りにのせて紡がれる物語は、文学とエンタテインメントの枠を越え、ジャンル小説の趣向をも取り入れて独自の完成度を示し、新境地を拓く。各紙誌好評紹介。第15回日仏翻訳文学賞受賞。