中上健次集 六

地の果て 至上の時

中上健次 著

定価:本体3,600円+税
2014年8月22日書店発売

四六判上製 角背かがり綴 カバー装 9ポ二段組 464頁
ISBN978-4-900997-45-5
装幀:間村俊一
写真:港千尋

刊行時から話題を呼んだ、秋幸三部作の掉尾を飾る超大作。路地跡に立つ秋幸を待ち受ける意外な運命……、小説的創造力を駆使して描く路地の終焉は、同時に過去の作品への作家自身による決別でもあった。中上健次全作品中の最高作であり、三部作の完成形であると同時に、後期への展開を孕んだ分水嶺をなす作品。また原発問題、土地再開発など、最も今日的な問題をも先取りした、いまも色褪せないアクチュアルな内容である。
 
作家自身の関連エッセイ、いとうせいこうの書き下ろし解説30枚、解題等収載。片観音二色口絵に著者写真他重要資料掲載。月報44頁付き。