2014年8月22日書店発売

中上健次 著

刊行時から話題を呼んだ、秋幸三部作の掉尾を飾る超大作。路地跡に立つ秋幸を待ち受ける意外な運命……、小説的創造力を駆使して描く路地の終焉は、同時に過去の作品への作家自身による決別でもあった。中上健次全作品中の最高作であり、三部作の完成形であると同時に、後期への展開を孕んだ分水嶺をなす作品。また原発問題、土地再開発など、最も今日的な問題をも先取りした、いまも色褪せないアクチュアルな内容である。
 
作家自身の関連エッセイ、いとうせいこうの書き下ろし解説30枚、解題等収載。片観音二色口絵に著者写真他重要資料掲載。月報44頁付き。

 


目次
 
地の果て 至上の時(1983)
 
身体的条件
対談 小島信夫・中上健次 血と風土の根源を照らす


解説 影の眼 いとうせいこう
解題 高澤秀次
校異


月報V 内容
 
渡部直己 「瀬戸ぎわ」(へ/から)の逸脱
柄谷行人 差異の産物[再録]
紀和鏡 夢の回路─中上健次と私[連載5]

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