オーソン・ウェルズ

アンドレ・バザン 著
堀潤之 訳

定価:本体1,700円+税
2015年12月5日書店発売

四六判変型上製 角背カバー装 192頁
ISBN978-4-900997-61-5
装幀:間村俊一

革命児ウェルズの核心、
批評家バザンの初心

1950年フランス、毀誉褒貶の只中からウェルズを救い出すべく、若き批評家がついに筆を執る。ウェルズ作品の革新性を主題の深さから画面の深さへと論じ抜く、「作家主義」批評の先駆け。コクトーによる序文、サルトルやサドゥールらの『市民ケーン』評も収録し、ヌーヴェル・ヴァーグ前夜のウェルズ論争を再現する。

「『市民ケーン』は私たちにとって従うべき手本ではない。」――ジャン=ポール・サルトル
「オーソン・ウェルズのシークェンス・ショットは、映画言語の進化の決定的な一段階である。」――アンドレ・バザン