『六月声明』
文書6



《報告1》





「報告1」(6月25日発信):

「君が代・日の丸の法制化」に反対する共同声明の共同署名者の皆さん、

6月24日現在の時点でのこの共同声明に関する状況をご連絡しますとともに、幾つかの点についての提案をさせていただきます。

1 6月24日夜の時点での共同署名者は110名を超えました。署名を寄せていただいて3日間でこれだけの連帯がつくりだされたことは一定の成果であろうかと思います。

2 署名者の皆さんから寄せられた意見のなかで強かったのが、当初提案していました「日の丸・君が代の法制化に反対するxxx名の知識人による共同声明」というタイトルの中、「知識人」ということばの使用に抵抗を覚えるという意見でした。当初文案を起草・提案しましたのは、石田英敬・西谷修・小森陽一の3名ですが、運動の立ち上げ段階において、この声明の性格をはっきりと打ち出す必要があると考え、「大学人」、「……研究者」などの呼称のなかから選ばれた語です。研究のフィールドやバックグラウンドによってこの語に対する理解は異なるようですが、署名が集まった現在では「共同声明」の性格(=どのような人々による共同声明であるのか)はもはやはっきりと打ち出されたと思いますので、この際「知識人」という表現はタイトルから削っても差し支えないのではないか、というのが起草者たちの判断です。したがって、タイトルを「「日の丸・君が代の法制化」に反対する共同声明」とすることを提案いたします。この点につきましてとくに強い異論をお持ちの方はフィードバックしてください。

3 もう1点だけ、テクストの修正の提案ですが、第2段落の私たちの研究フィールドに関わる記述「日ごろ、国の内外において、文化と政治、共同体と表象、記号や象徴などの研究に従事してきた……」という記述ですが、「歴史」への言及を入れてはどうかという意見が署名者から出され、「記号や象徴」のあとに「近代の歴史など」という記述を新たに入れ、「日ごろ、国の内外において、文化と政治、共同体と表象、記号や象徴、近代の歴史などの研究に従事してきた」と修正させていただきたいというのが第二の修正提案です。この点についても、とくに強い異論をお持ちの方はフィードバックしてください。

4 それから、署名希望者のなかに大学院生の方が一定数いらっしゃり、この点についての問い合わせも多く寄せられました。今回の共同声明は、上の3にありますように、ある程度固有の視点からの分析を共有する人々による声明であるという観点からいえば、もとより院生も研究者であるわけですから当然署名に加わっていただいていいと考えました。ただし、発表されたときに、教員か院生かの区別がないと混乱した印象を与えると考え、院生の方の所属については「……大院生」と書かせていただいています。いただいた署名のなかで教員・院生の区別が判断しにくかったケースもありますので、以下の署名リスト(省略)中の記述を確認していただきたいと思います。

 さて、以上の「共同声明」と「共同署名」の第一次集約をうけて、すでに「趣意書」でご案内しましたように、マスコミなどを通じて発表を開始したいと思います。とうめん、この週末にかけて主要報道機関への「共同声明文」の送付を行います。それから「共同声明文」全文の掲載を岩波書店の雑誌『世界』が引き受けてくれましたので、明日土曜日までの第一次集約の共同署名者リストとともに来月号への掲載を依頼します。さらに、来週の国会審議入りに会わせて政府機関等への「共同声明文」の伝達と記者会見を行いたいと思います。それ以後の運動の方向性は未定です。

 以上、とりあえず第一回目の経過報告です。

 第一次集約後も共同署名者を募りたいと思います。またもちろんこのような動きは私たちの運動だけであろうはずはなく、いろいろなレヴェルで声をあげる必要があります。じっさい各大学などで、別のかたちでの署名運動なども広がりつつありますので、多様な批判の力をつくりだしていくことを呼びかけたいと思います。

 以下が上記の提案を取り入れた「共同声明文」(省略)と6月24日時点での「署名者リスト」(省略)です。署名リスト中の記述に修正を必要とする箇所がありましたらご連絡ください。それから、一応メイルで連絡をいただいた方にはこのメイルを発信しますが、連絡漏れのおそれもありますから、ネットワークを通して転送を同時にお願いいたします。

                          1999.6.25.2.00 a.m. 石田英敬



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