『六月声明』
文書24






《最終経過報告8》







「最終経過報告8」:

8月24日「6月声明」総括集会報告

「6月声明」共同署名者の皆さん、

 かねて予定していましたように、8月24日に東大駒場で今回の「6月声明」運動の「総括集会」を行いました。

 当日は、13時45分から19時45分まで、約60名の署名者の皆さんが集まって自由に広範に議論を行いました。

 6時間にわたる議論の全体をここで報告することは不可能です。とくに当日の参加者の個々の発言については私がまとめると主旨を違えてしまう可能性もありますし、全部を詳細に報告するとメールは長大なものになりますから、それぞれの発言者で各自「カフェ・クレオール」に書き込んでいただくことにして、当日の全体の話の流れと合意事項に限ってここで報告いたします。

           *

 当日は、ほぼ三部構成で集会は行われました。

 司会を担当されたのは岩崎稔さんです。

(I) 第1部は、おもに「報告」に当てられ、

 1)6月20日から8月9日にいたる運動の「クロノロジー」を提示(石田)

 2)「総括」の議論の方向性の提示(西谷)

 3)今後のネットワークづくりの基本となる「MLリスト」の予備的提案(駒込)

 4)「出版計画」中止の経緯(丸山)

といったトピックで「報告」が行われました。上記のうち、1)につきましては、その詳細な「年表」を私石田がいずれ完成させ、インスクリプトのボードに掲載してもらいます。2)については、第2部の「議論」に反映されています。3)につきましては第3部の「今後の展望」の項に駒込さんの説明を掲載しますのでそれをご覧ください。4)につきましても別途報告を関係者に載せていただきますが、「緊急出版」というかたちでの出版を断念せざるをえなっくなった経緯と、集められた原稿が最終的には、6月声明運動とは独立した別個の企画として、岩波ブックレット「<日の丸・君が代>を超えて」という形となって、9月に出版されることとなったことが報告されました。

(II) 第二部は、「自由討論」に当てられました。

 上に述べましたように、この部分はほとんど4時間を費やした肝心なところなのですが、全発言を収録し再構成することは不可能です。当日発言された方、あるいはそれ以外の方も、自分の発言の要旨を、カフェ・クレオールのボードに書き込んで下さい。そこから、議論が継続されると思います。

 ただし、トピックだけを整理すると、

 1)インターネットを使った今回の運動の可能性と問題点

 2)「国民投票」提案に関して、「国民」とか「国民国家」をめぐって政治に介入することの問題点

 3)今後「学校教育」の現場での取り組みとどう関わっていくのか

 4)知識人や研究者としてどのように一般的に政治の動きと関わっていくのか

といった論点をめぐってのやりとりだったといえるでしょう。

 このパートでは、「<非・日本国居住者/非・日本国民>からのアピール」(すでにカフェ・クレオールに掲載されています)、岡真理、田崎英明さん等による「To Resist, To Survive」(手渡すことという身体的パフォーマンスを含んだ声明行為ですが、これはぜひカフェ・クレオールへの書き込みをお願いします)、岩崎稔さんが「インパクション」115号(1999年8月)に書かれた「六月声明と国民投票」などが紹介されました。

(III) 第三部の「今後の展望」ですが、具体的に決められたこと、それ以外に大筋の提案として提起されたことを挙げると以下の通りです。

 1) 「メーリング・リスト」の立ち上げ:

 今回の共同署名者を母胎として、新しくメーリング・リストをたちあげて、情報交換のためのネットワークを維持していくことになりました。仮称は、「アンチ日の丸・君が代ネットワーク」です。 メーリング・リストとは、複数の人に同報メールを送るためのシステムです。メールでTOやCCに複数のアドレスを入力する場合に比べて、メールを受け取るか否かを自分の意志で決めることができるというメリットがあります。この提案は、今回の「運動」の中で、署名はしたけれどその後の議論に参加するつもりはないと思っている人にも中途半端な形でさまざまなメールが届いてしまったことへの反省に基づいています。

 具体的にどのようにメーリング・リストを立ち上げるのかということや、Web上の掲示板との関係をどのようにするのかといった問題については、技術的なことについて比較的詳しい駒込武さんを中心に考えてもらうことになりました。また、8月5日の集会で集めたカンパの残り12,000円をメーリング・リストの運営資金として利用してもらうことが承諾されました。

 メーリング・リストの詳細については、参加する意思があるかどうかということの確認を含めて、あらためてご連絡します。

2)現在の日本の政治状況についての分析と、今回の運動の総括の意味をもった「座談会」のようなものを、特定の雑誌の場をかりて行うことを計画する。とりあえず、鵜飼、石田を中心に、盗聴法の知識人グループとの合同会合でであった(8月5日)小倉さんなどを念頭に、その可能性について模索する。(このような方針が24日に合意されましたが、その後、この方針とは別個に、岩波「世界」から具体的な提案があり、ほぼ同じ機能を果たしそうな場が確保されそうな気配です。)

3)学校をめぐる「抵抗」の取り組みを支援する運動を組織する。今回問題となったような「象徴政治」を継続的に考えていく運動を組織する。これらは、具体案の確定にまでは至らなかったが、そのような方向で検討するということが確認されました。

 だいたい以上の点が、8月24日の総括集会で議論されたことがらです。

 8月24日の時点で確認した共同署名者は、840余名です。共同署名者リストはインスクリプトのホームページで確認していただきたいのですが、依然として誤記や欠落があるかもしれません。その点、気が付いたことがありましたらフィードバックしてください。

 これ以後、この運動は一定の論議期間をへて、この形態の運動としては、終息することになります。

 当面、メディアとしては、カフェ・クレオールのフォーラム、インスクリプトのホームページ、そして、上記の立ち上げ予定のメーリング・リストということになります。現在まで私石田のところで管理を行っていましたメール・アドレスは、上記のメーリング・リストに移行させていただきます(但し、メーリング・リストに参加するしないは、皆さんのまったくのご自由ですし、アドレス情報がご自身の意志に反して流出したりすることはありませんのでご安心ください)。

 今回の「報告(8)」をもちまして、よほどの必要があると判断する事態がないかぎり、共同署名者の皆さんに対する私からの連絡の発信を停止させていただきます。 今後は、上記メディアの場での議論の継続をお願いします。

   We shall overcome !

       1999.8.27 石田英敬

                           



TOP

INDEX

HOME