『六月声明』
文書9



《7月8日「国会議員との討論集会」報告》





「7月8日《国会議員との討論集会》報告」(7月9日発信):

 7月8日(木)午後、参議院議員会館で、今回の法案について私たちと危機感を共有する国会議員たちとの討論集会が開かれました。衆参両院の民主党、社民党の16名の議員および11名の議員秘書の参加を得、共同署名者の側からもこの多忙な時期に120名を越す参加者を得て、この問題に対する危機感の強さをあらためて明らかにすることになりました。

 会は北海道大学の山口二郎氏の司会で始まり、「共同声明」呼びかけ人の代表として石田英敬氏の報告、駒込武氏の問題提示があり、議員側からは衆議院議員で内閣委員会の佐々木秀典氏から経過報告、衆議院議員・辻元清美氏から沖縄・広島での公聴会の報告と状況説明などがなされ、その後、一時間半にわたって討論・意見交換が繰り広げられ、「日の丸・君が代の法制化に反対するアピール」を採択しました。

 議員諸氏の報告からわかるのは、国会内での法案をとりまく情勢はけっして楽観をゆるすものではないということ、さらには公聴会にも国会審議にも、報道されない規制や実力行使さえ行われる「翼賛状況」があるということなどですが、私たちとしては、可能な方策を探りながら法案成立阻止に向けて、できうるかぎりの活動を展開して行きたいと考えています。

《今後について》

●組織か?: ところで、みずからの署名によって法案反対の「共同声明」を担う、という形で広がってきた私たちの〈運動〉は、何の組織ももたず、組織化も目指さないまま、即断即決を要求される状況のなかで、数人の「呼びかけ人」が連絡を取り合って〈行動〉を準備し、主としてメール・ネットで共同署名者のみなさんに呼びかけてきました。

 しかし署名者はすでに450近くになり、もはや整理も手に余る状況です。そこで昨日全国から皆さんがお集まりいただいた機会に、今後の活動を保証するための最低限の組織を用意することにしました。つまり可能な〈行動〉を準備・協議・提起する「世話人会」といったものです。名称は「6月声明世話人会」とさせていただきます。メンバーは当初の呼びかけ人を中心に、昨日の参加者のなかから以下の方々が引き受けてくれました。

・石田英敬(東京大)・岩崎稔(東京外語大)・鵜飼哲(一橋大)・長志珠絵(神戸外大)・駒込武(お茶の水大)・小森陽一(東京大)・坂本恵(福島大)・西谷修(明治学院大)・本橋鉄也(都立大)・山口二郎(北海道大)・山田広昭(東京大)

 ことの性質上、違う分野の方々に加わってもらうよう、この他2、3の方にもお願いするつもりです。

 もちろんこの「世話人会」には何の「権限」もありません。ただ、必要なときに集まり、また連絡を取り合い、可能な活動を提起・組織するための協議を行うものです。

 

●行動: 当面、具体的に可能なのはつぎのようなことです。

1)昨日の「国会議員との討論集会」を踏まえ、今回の法案に対する姿勢の揺れている民主党、公明党に、法案に反対するよう、また党議拘束で反対派議員の意見表明を妨げることのないよう、可能なルートから強く働きかける。

2)「日の丸・君が代の法制化」批判の意味を、従来の論議とは違う観点から広く一般世論に共有してもらうため、緊急の出版物を準備する。

3)法案の衆議院採決前に、さらに大きな「反対表明」のためのイベントを組む。

1)、2)ともにすでに準備に入っており、3)は検討中です。

 ※なお、共同署名への参加は、法案審議に決着がつくまで、今後も続けてゆきます。研  究分野、職業等はもう問いません。この問題に関わりがあると考えるすべての人びと  に呼びかけてください。

  ただ、署名を返信されるとき、お仕事等を簡単に付記していただければ幸いです。ど  ういう方々が署名されたかという実態は把握しておきたいので。

●呼び掛け: 「世話人会」では、今度の法案の成立・不成立にかかわらず、今後も「日の丸・君が代」を通して推進されて行くだろう国家の象徴政治に対抗するための「手引き」にもなるものとして、「日の丸・君が代の法制化を批判する」趣旨の緊急出版を行いたいと考えています。幸い、共同署名に少なくない出版関係者が参加しており、その方々に「編集局」を組織していただいて、すでに検討を始めています。

 ただ、これは当然ながら自主出版となるため、それなりの資金が必要になります。つきましては、とくに資力に多少は余裕のあるとお考えの方々に1万円見当のカンパをお願いしたいと考えております。「編集局」で口座が用意できしだい追ってお知らせしますので、ぜひご協力ください。

●「共同声明」がたんなる一回の声明だけに終わることなく、法案成立阻止に向けての多角的な活動を生み出し、また今後近い将来に予想される「戦後最大の日本の政治の転換点」に向けて、世論の注意を喚起してゆく持続的な運動の準備となればと願っています。今後とも、折にふれての協力と連帯を呼び掛けたいと思います。

《7月8日アピール》:「日の丸・君が代の法制化に反対するアピール」(ここでは省略)

                           7月9日 西谷修 記



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