中上健次集 全十巻

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推薦の言葉

「没後二十年、中上健次の作品は新たな光彩を放ち始めた。それに応じて、新たな撰集が編まれる。素晴らしい!」  柄谷行人

「ときに荒々しく、ときに幻惑的に、中上健次という熱風が今も吹きやまない。それはやむことを知らない熱い風なのだ。」津島佑子

「中上健次の作品中に描かれる人物たちの歩みは曇りなく、時代と世代を越え、間断なく力を発揮して、ますます我々を魅了する。」 辻原登

「中上健次とは、もはや不可能となった文学そのものを指す。その不可能性に触れる者こそが、新たな文学を生み出すに違いない。」 阿部和重

「無作為に開いたページに並ぶ文章の一つ一つに全身が感応する。そんな小説は、中上健次以外に知らない。」高村薫

特色
  • 〈枯木灘三部作〉をはじめ代表作を網羅
  • 1968年の「一番はじめの出来事」から単行本未刊行の「宇津保物語」「熱風」まで、ルポルタージュ「紀州」その他エッセイを含め、熊野の作家・中上健次の全貌を収録
  • 第一線作家・批評家による各巻書き下ろし作品解説
  • 各巻月報に、紀和鏡氏の書き下ろし回想録、その他重要資料収録
  • 各巻に解題、第五巻に詳細年譜掲載
  • 歿後二十年を記念する、撮り下ろし写真と永久保存版的装幀
仕様

四六判上製 角背かがり綴 カバー装
片観音二色口絵、月報付
本文9ポ二段組 平均500頁
平均定価  3,700円(税抜)
装幀 間村俊一
写真 港千尋
発行 株式会社インスクリプト

紹介記事

『中上健次集 全十巻』のチラシ(2018年9月)

第四回配本​ 2018年6月2日発売

岬、十九歳の地図、他十三篇
[解説:大塚英志]

最終回配本 2018年6月2日発売

熊野集、化粧、蛇淫
[解説:斎藤環]

第六回配本​ 2015年1月10日発売

鳳仙花、水の女
[解説:堀江敏幸]

第八回配本 2016年7月29日発売

紀州、物語の系譜、他二十二篇
[解説:高村薫]

第七回配本 2015年6月5日発売

枯木灘、覇王の七日
[解説:奥泉光]

第五回配本​ 2014年8月22日発売

地の果て 至上の時
[解説:いとうせいこう]

第一回配本 2012年12月28日発売

千年の愉楽、奇蹟
[解説:阿部和重]

第三回配本​ 2013年8月5日発売

紀伊物語、火まつり
[解説:中上紀]

第二回配本 2013年4月26日発売

宇津保物語、重力の都、他八篇
[解説:安藤礼二]

第九回配本 2017年7月7日発売

野性の火炎樹、熱風、他十一篇
[解説:大澤真幸]